モラロジー青年活動ネットワーク

<報告>第8回 TheプロジェクトMを開催

橋本早苗実行委員長

平成22年11月28日(日)、連続型のブロック行事としては最多の8回目を記録した、東京都モラロジー青年クラブ交流会「TheプロジェクトM」を開催しました。
  今回のテーマは「美」。東京北地区が企画運営を担当しました。東京都8事務所と、学生モラロジー研究会(以後、学研)の代表青年がそれぞれ発表し、合計46名が聴講しました。

 

「美」というとても深いテーマとなった今年のプロジェクトM。発表者の中には、テーマについて考え、まとめたことを発表する人や、各事務所青年クラブの仲間や学研メンバーで話し合ったことを発表する人もいました。


 

発表終了後は、グループディスカッションを行い、それぞれの発表を振り返って思ったことや感じたことを話し合いました。また、各グループに「賞を決めよう!記入シート」が配られ、いくつかの発表者に対して、「〜で賞」と名前をつけて表彰しました。その後、立食形式で懇親会を行い、顔なじみの仲間や初対面の参加者問わず、皆わきあいあいと交流ができた有意義な1日となりました。

 
集合写真
 

会場には、今年も東京都協議会の菅澤会長をはじめ、各事務所の代表世話人や青年育成担当の方々が参加して下さいました。また、足立事務所代表世話人の橋本英雄さんに総括をしていただき、「人間の品性や価値観によって「美」のとらえ方が異なる。外見的・内面的な美を考えたとき、大切なことは、“発想の転換”である。プラス発想をすることで、美への考え方が変わり、人生が変わることもある。これも美の一面である。」とお話しされました。奥深いテーマだったからこそ、発表者それぞれの視点があり、事例があり、伝え方があった今回のTheプロジェクトM。そんな中、全体として、美から得られる感動や活力、そして喜びがあるということを改めて考えると共に、美しいと思える心に感謝し、より発展させていくことの大切さを共有・共感し合いました。

 

<以下、各事務所と学研の発表の要旨>

栗田さん

栗田加奈美さん(学研):物質的なものとして、自然に生きているものが、それぞれ支え合っているその姿が美しいということや、人間的な美しさとしては、マナーや礼儀、育ちであったり、自然と解き放たれるオーラだったりするという意見が学研内で出たと発表。また、「美しいと思えるその心が美しい」という言葉に共感し、その大切さを強調しました。印象に残ったのが、“最も難しいものほど美しい”という言葉。目の前の困難なことに勇気を持って一歩踏み出し、挑戦した後の達成感や、やり遂げた瞬間にも美しさが存在する、と強調しました。


宮下さん

宮下和大さん(練馬事務所、研究センター):「美」というテーマから身近な「美化活動」に焦点をあてて発表。大学で教えている生徒に美化活動をしてもらいその後のアンケートから、ゴミ拾いという美化活動を通して生徒が喜びや達成感、楽しさを実感したことを紹介しました。生徒の心に残ったもの、それはまさに“心の効果”であり、心で実行した結果である、と熱弁されました。「またやりたい」そんな声が生徒から多く寄せられ、この声を大切にしていければ、美を追求した実践的、且つ身近な美化活動を通して、今後ますます道徳実行への大きな理解につながる、と締めくくりました。


工藤さん

工藤大受さん(杉並事務所):「美」の姿とは千差万別。人間それぞれが持っている価値観や生き方、過去の経験や環境によって「美」の捉え方が異なるということを発表。その上で、違うからこそ、それぞれが感じる「美」のかたちを、これから積む経験や日々の勉強を通してさらに「美」のかたちを追求し、膨らまし、増やしていくことが大事なのではないか、と話しました。また、心遣いも美であると強調。目には見えないからこそ、心で伝える精神的なものも、また美しいと聴講者に伝えました。



西村さん

西村昌也さん(江東事務所):西村さんは、グローバルな視野から「美」を考えました。外国人(西洋人)は、よくその場に応じて外見を重視する傾向が強いが、日本人は、どちらかというと外見よりは内面に重きをおきがちである。もちろん内面は大事だが、人に会ってまず目にとびこむのはその人の服装や持っているものなど、外見という視覚的なものから伝わってくる印象であることを指摘しました。そして、会う人や場所に合わせて身につけるものに気をつけることも美しくなる秘訣である、と発表しました。そういったことをふまえた上で、最も重要なこととして、外見の美しさを引き出す根元は、心の美しさである、と発表しました。

中津さん

中津尚子さん(千代田事務所):「美とは愛である。見返りを求めない愛はとても美しい。人間の持っている感情で愛ほど美しいものはない」と、美に対する思いを端的にまとめ、感覚に訴える美の姿に触れました。特徴的だったのが、身近な美の姿として紹介した両親の存在。中津さんの親への感謝の気持ちや尊敬の心が現れていて、聴講者を引き込みました。また、美しさとは、喜びを生み、活力を見出すことができる、とも強調。しかしそんな美も、それを感じる心があって初めて価値を得る。だから「美」を感じる心、感動できる心をいつも持ち続けたい、と発表しました。


三井さん主演映像

三井弘子さん(新宿事務所):発表形態を一工夫し、DVDを上映した新宿事務所。スクリーンには、主演された三井さんのオリジナリティー溢れるオープニングで、会場を一気に沸かせました。また、新宿事務所他、青年クラブメンバーが次々に登場。三井さんは、周りにいる美しい人を撮影して気づいたことがありました。それは皆“笑っている”ということでした。美しい人、魅力的な人の周りには知らず知らずに人が集まる。そのキーポイントとなるのが、いつも絶やさない笑顔。思わず、皆を笑いで包んでしまうような、優しい笑顔。“美しい人になるためには、最高に美しい笑顔の毎日を送ろう!”、これが新宿事務所からのメインメッセージでした。


板橋事務所の皆さん

板橋事務所の発表では、岡田彩花青年代表さんを中心に、、渡邊寛子さん、酒井貴子さん、竹井俊介青年育成担当が壇上に上がり、ちょっとしたコント形式で“美しい挨拶” “美しい通勤・通学” “美しい勉強” “美しい結婚”などをテーマに発表しました。2名以上が壇上に上がり、演じながら発表する事務所は板橋事務所だけだったので、会場の雰囲気ががらりと変わりました。皆さんの緊張しながらも楽しんで発表する姿に、事務所のアットホームな印象を受けました。またどの方も演技が上手で、見る者の笑いを誘いました。

大澤さん


大澤依理乃さん(渋谷事務所):「最近、富士山を見てとても美しいと思った」という身近なお話から始まった大澤さんの発表。その時に、日本人であることにとても感謝したそうです。そうして、美しいものは何かと考えたとき、人に感動を与えるものだと改めて思ったと発表しました。しかし、そのものが美しいと同時に、美しいと思える心がないと成り立たないということが何よりも大事だと強調しました。両方が相まってこそ美しいものに出会うことができ、その気持ちに触れることができることに、大澤さんは今回の発表を通じて再確認しました。


木下さん

木下城康さん(東京府中事務所):廣池千九郎博士の論文をもとに「美」について発表した木下さん。「真・善・美」の意味がそれぞれ解釈する側の都合によって少しずつ変わってきた現代を指摘しました。「いいなぁ、美しいなぁ」と人さまが見て思うもの、そういった美的感覚の調和というものを図ることで、美しい日本を目指し、美しい文化を広めることが大切であり、美しいモラロジー活動を目指していくことがこれからの私たちの役割だということを強調しました。




<主な受賞名>

栗田加奈美さん:美・満開だったで賞、よく話し合ったね大賞
  宮下和大さん:スターダスト賞、講師としての宮下さんに期待できそうで賞
  工藤大受さん:よくがんばりましたで賞、山に登りま賞
  西村昌也さん:身だしなみも大事で賞、かばんの中は空き缶と美しさでいっぱいで賞
  中津尚子さん:あなたの心が一番美しかったね大賞、そんなあなたが美しいで賞
  三井弘子さん:主演女優賞、素敵な人に出会えるで賞
  板橋事務所:勇気でしょう、コントでしょう、ハッピーで賞
  大澤依理乃さん:美しくなるで賞、心を磨いて日本一でかく美しくなりま賞
  木下城康さん:講師で賞、毎年締めに発表してほしいで賞

「TheプロジェクトM」実行委員長 橋本早苗